【連載コラム4.】私たちの選択で未来は変わる?!サステナブルな暮らしの考え方。

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《筆者が出会った先生 は、小学校教師を夢見る大学生》

その日、ロイヤルハワイアンセンターでイベントが開かれていた。

なんの気無しに、ふと気になった小さな路面店に、足を止める。

そこには店番であろう、ローカルの学生らしき子が。 


並んでいた商品は、どれもエコやサステイナブルなグッズばかり。その全てがリーズナブルな価格で売られていた。 

筆者は込み上げる感動を覚え、「どれもリーズナブルなんですね!」と話かけていた。

すると「それが目的。1人でも多くの人にエコなグッズを使う機会を持って欲しいから」と教えてくれた。 


店番をしていた彼女は、当時18歳。

ハワイの高校を卒業したばかりで、これから大学に進学を控えていた。 


「私、サーフィンをするんだけど、ビーチのゴミが多くて。毎回、毎回、そのゴミの多さに驚くよ。」と、話をすると、「ハワイにはいくつかビーチクリーンナップの団体があるから参加してみたらいいよ。私たちもよくビーチクリーンにいくよ。もしよかったら。」と、ビーチクリーンに誘ってくれた。

日本でも都会に住んでいたら、本当は行きたくても「見ず知らずの人だし、いいや。」と犬猿してしまいそうな出会いだが、こういった出会いもハワイならではなのかもしれない。




そして後日、彼女はワイキキから少し離れたビーチに連れて行ってくれた。 




ビーチに到着してから、歩き出してすぐにプラスティック片の洗礼が。

そこには無数の細かいマイクロプラスティックやストロー、食べ終わった後の容器、プラスティックの歯ブラシ等、ワイキキよりも多くのゴミが……! 




私たちは拾いながら、このゴミはどこから来るのか、私たちは何ができるのかを話 し始めた。「このゴミはどこから来ると思う?」彼女が質問してきた。 

「ビーチからかな…?」 

「ビーチからもあるけれど、大半は漁船や貨物船など人や荷物の往来によって出るものなんだよ。」




彼女は「漁業の際に使うような道具も環境に負担をかけている要因の一つ。プラスティックのかけらは、元は大きかったが、海に落ち、波や岩に揉まれ細かく砕かれる事によってマイクロプラスティックになり、海の生き物が傷ついてしまったりする。需要があるから供給があるのであって、私たちの生活は自然と密接に関わっていることを忘れてはいけない。 もちろん多数の家庭から出るゴミが海に流れ出てしまうことも環境に負担をかけているので、一人一人のゴミを減らすという意識はとても大切なことだ。」と話してくれた。 


そして筆者は、環境問題に興味を持ったきっかけを聞いてみた。「きっかけはお父さんが私たちの誕生日プレゼントに木のカトラリーをプレゼントしてくれて、 今までで一番の誕生日プレゼントだった。」ととても嬉しそうに話してくれた。 


「どこでこの知識を知ったの?」 

きっと学校でエコについて専門的な知識を勉強したと思っていたが答えは意外なものだった。 


「知識はNetflixなどのドキュメンタリー番組だよ。」 

彼女は自ら調べ、地球に優しいことができないかとブランドを立ち上げるに至った。 


私は彼女からまずは知ること、そしてどんなに小さな一歩でも行動を起こすことの大切さを教えてもらった。 




ビーチからの帰り道、「私は子どもたちに、私たちにできること、今地球で起こっていることについて知ることの大切さ、そして自然の中でどのように地球と共存できるのかをシェアして行きたい。」と、キラキラと目を輝かせて、楽しそうに話してくれたのが、とても印象的だった。 




2019年、彼女は先生になるため、大学のキャンパスライフをスタートさせた。 

彼女はオンラインショップをもっており、現在も筆者は日本では手に入りにくい商品をオーダーしている。輸入する形になり、国内よりは送料、時間ともにかかってしまうが、彼女たちの姿勢、パッションを筆者も応援したく、何度かオーダーさせてもらった。 






梱包の際のゴミを減らす為にゼロプラスティック、そしてなるべく資源に優しい素材で送ってくれるのでワクワクしながら待っている(現在もワクワク待ち中…。笑) 

ハワイ内あれば直接彼女たちが届けてくれるサービスもあり、梱包なしのオプションも選ぶことができ徹底的にできるだけゴミを出さないという努力を率先して行なっている。

そんな彼女のショップがこちら↓




次はいよいよ最終話です。



Writer&Photo:Chihiro 

@june.alo808 

@oceanfriendly.perfect10

Editor:星ゆうこ





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